COLUMN
19 Jun 2023
生物のテリトリー
初めまして、こんにちは。
阪神事業所の石田です。
暖かくなって草木もお花も元気に育つ季節になりましたね。
それと同時に植物に付く虫たちも元気に動き回るようになってきました…
虫による食害を防ぐために、薬剤散布も欠かせません。
阪神事業所では春・夏・秋に殺虫剤と殺菌剤の薬剤散布を行っています。
薬剤散布といえば…
私の個人的な気持ちの問題なのですが、管理している植物にバーーっと殺虫剤を撒くのに少し抵抗がありました。
なぜなら虫がかわいそうだから!
食害防止とはいえ、病気を防ぐためとはいえ、虫が不快だからとはいえ人間の都合でこんなに広範囲に殺虫剤を撒いて良いものだろうか。
そんな時にいつも思い出すのは私が高校の時に国語の模試の評論文に書いてあったお話。
作者さんのお名前は失念してしまったのですが、内容は
「虫も自分の縄張りに侵入してきた生物に対して攻撃して追い出すのだから人間も自分たちの生活範囲に虫が入ってきた際には、駆除等の対処をするのは自然なことなのではないか」
というもの。
うーん、確かに一理あると思いませんか?
私たち植栽管理者にとって大切なことは、
生物多様性や環境保全も意識し、適切な薬剤と使用量をしっかり守りつつ人間の生活範囲の植栽を管理していくことなのかなと薬剤散布の時にはいつも思い出して考えています。
さて、今日も一日人と緑とそのほかの生き物の関係をより良くするため新米植栽管理者の石田は奮闘してきます。
植物にとっても、皆さんにとっても、良い一日になりますように。