COLUMN
23 Mar 2024
plants. Plant no,12 〜TSUBAKI椿×金魚〜
Camellia japonica
植物の芽吹き始める春が近づくにつれて、この花を目にする事はありませんか。
最近では地味な印象なのか、目にする事が少なくなってきた気がします。
歴史も古く、日本原産で1000年以上前から利用されてきたこの椿。
種子からは椿油が採油され、生長が緩やか幹はその緻密で堅い木質から漆器や彫刻などに利用されていたそう。
江戸時代には園芸として椿の花が流行し多くの品種がつくられていったようです。
歴史ある社寺仏閣では、この多様な椿を見る事も多く、古くから愛されていたのがわかります。花の種類が多く楽しめ、幹肌も灰白色で太くなると他の樹種との違いが面白く、これからもさらに、庭木として広めていきたい植木ではあります。
和のイメージも強い様に感じるかもしれません。ただ、花の少なくなる季節に、大きさや色合いの番う品種を選べば、デザインを選ばずお庭をもっと輝かせてくれます。
と言っても今回ご覧いただくのは、花ではなく美しく艶のある照葉の部分です。
皆さん、お気付きいただけましたか。
私が、この世界に入って最初に目にした時は、驚きと高揚感でワクワクしたのをよく覚えています。
お題にある「椿×金魚」。
ツバキの葉先がキンギョの尾ひれになり、泳いでいる様に見えましたか。
葉とキンギョのコラボってなんとも愛らしいではないですか。
花だけでなく葉っぱも可愛いいよってことですよ。
突然変異から生まれた“キンギョバツバキ”名前まで可愛く見えてきます。
主脈だけでつながっている梵天葉と言われる葉は、さらに金魚になっていますよ。
是非、調べてみて下さい。
この様に花だけではなく植物の持った、色やデザインを多くの方に楽しんで頂き、多くの方に知ってもらって、お庭や植木により興味を持って頂ければ最高です。
先ずは手始めに椿を探しにお出かけしてはいかがでしょうか。。。