VOICE
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本社ビル 積水ハウス株式会社様
生きた緑の息づかいに囲まれて。
オフィスでありながらリビングテラスの様な居心地のよい空間。
多種多様な植物たちが訪れる人々の心を和ませ、豊かなコミュニケーションが生まれる場となっています。
振り返るとガーデンラボ様にご依頼させていただいたのは2022年。
本社総合受付の階層移転に合わせて、フロア全体の植栽を提案していただきたいとご相談しました。
“3本は鳥のため、2本は蝶のために、地域の在来樹種を”
という思いを込めた「5本の樹」計画の理念の基、
日本の原種または在来種を取り入れつつ、
オフィスでの管理に適した植栽空間を考案していただきました。
打ち合わせを幾度となく重ね、ご提案頂いた内容は満場一致で採用。私達の想いを深く汲み取り、同じベクトルで考えてくださっていると感じました。
メインツリーには、在来種であるアコウを選定していただきました。植栽だけでなく、印象的なドライアコウのオブジェも取り入れています。
ガーデンラボ様に数ある在来種の中でもアコウを選んだ理由をお聞きすると、「その独特の樹形を目の当たりにすることで植物に関心を持ってもらいたい」と仰っておられたのが印象的でした。感情が動き、実際に触れ、もっと知りたいと思うことが最終的に環境を守ろうという意思につながる、はじめの第一歩なのだと。
私達の提唱する「5本の樹」計画。
生物多様性保全という大きな目的。
緑を守り後世に残すという考え方を大切にし、人と緑の関係性、その向かうべき未来について、一緒に取り組めるパートナーになっていただき心から嬉しく感じております。
植栽は管理や維持するという事が本当に難しい。
それ故に愛らしく感じるのですが(笑)。
その悩みの解決方法にも、ガーデンラボ様の拘りが感じられます。例えば、観葉植物をこちらに植える前に、ガーデンラボ様がオフィスに近い環境を再現し、植物を「順化」させてから植栽してくださいます。
「同じ樹種でもその子の個性によって違いますから。人と一緒なんです」と。調子が悪そうであればすぐに駆けつけてくれ、一度持ち帰っていただき元気になるまで管理していただいております。
愛情を込めて植物と接するガーデンラボ様の姿勢を見ていると、自然と全幅の信頼を寄せざるを得ません(笑)。
このフロアには、お取引先様、求職者の方など、様々な方がいらっしゃいます。
そんな時、緑が穏やかに佇んでいることで、少しでもリラックスしていただき、より良いコミュニケーションが生まれる様にと考えておりました。
実際、ご来社いただいた方々からも「なんだか落ち着きます。素敵な空間ですね」と嬉しいお言葉をいただいています。私自身もこの空間に入ると、不思議とほっとします(笑)。
コンセプトに合致するよう、自然由来の壁紙や石床から出ている苔をイメージした床材、有機的なラインのインテリアを調和させています。
この空間はそれら全てが相まって生まれる、人の心を癒す拠り所となっているのでしょう。